なぜ私が訴訟することを決めたのか?

私が経営する会社は、パソコンの周辺機器(一般個人向けではない企業向け商品)を販売している会社です。この会社のシステムの一つに、お客様が商品を導入する前に、実際にテストをして
試してみる「デモ機」という制度があります。
デモ機は大変好評を頂いている制度で、既に十数年の長きにわたり続けてきた制度です。現在では、インターネットの市場拡大に伴い個人で仕事をしている人も多くなり、企業以外にもデモ機の貸出を希望されるお客様も増えてきました。

そんな中、とても残念な事が起こったのです。
1件のデモ機の貸出依頼が舞い込みました。デモ機の貸出依頼は毎日、日々繰り返される日常の事なので、だれも気にとめる者はなく、機械的に処理され、名古屋の「ある個人」のお客様の元へ発送されていきました。
デモ機のテスト期間は1week と決められており、貸出を申し込む「貸出依頼書」にも、冒頭に分かりやすく記述してあります。さて、1week 後の返却予定日になりましたが、デモ機は返ってこず、お客様からの連絡もありません。

何らかのトラブルか、テストのスケジュールが合わず、少し後ろにずれている可能性もあるので、通常、返却予定日から2日待って、返却および連絡がない場合は、こちらからお客様に連絡を取るようにしています。
2日目。返却も連絡もありません。早速担当者が電話を掛けました。お客様が「まだテストができていない」という事で、期間を数日間延長する事になりました。
その数日後。返却日にデモ機が戻ってきません。連絡も何もありません。
再び担当者が連絡を取ります。お客様は「まだテストができていない」と、同じ回答です。担当者は「テストの都合がつかないのであれば、一旦デモ機を戻して、都合のとれる日を改めて連絡してもらい再度貸出」という提案をしました。お客様も同意し、一旦戻してもらう事になりました。

ところが・・・。

着信拒否でつながらない

デモ機を一旦戻す事に同意してくれたお客様。返却日を確認し、待つ事3日。しかし、デモ機は
戻ってきません。もちろん連絡もありません。再度連絡を取り、返却を求めます。「今日中に梱包して返す」という回答を信じて、また待ちますが返ってきません。
そしてついに電話が繋がらなくなってしまいました。なんと、着信拒否です。

何度電話を入れても、「お客様のご都合により、おつなぎする事ができません・・・」。この間、メールアドレスも分かっていたので、メールでも何度となく連絡を取ろうと試みましたが、何の返事も返ってきませんでした。
この時点で、既に月をまたぎ、2月の中旬になっていました。

個人向け貸出の中止と、訴訟への決断

実は、この段階で、「個人のお客様へのデモ機の貸出を一旦中止」する決定を、会社として皆様
にお知らせしています。個人の貸出依頼が増えたと冒頭に書きましたが、これを一旦中止するという事は、売り上げもそれによって下がるという事を意味しています。
本来であれば、既に戻ってきて、他のお客様に貸し出されているはずのデモ機です。このまま黙
っていては、「もう返さなくてもいい」と判断したと思われかねません。また、個人のお客様には、大変な迷惑がかかってしまいます。実際に、なぜ貸し出しできないのかというお問い合わせやメールをたくさん頂きました。

とにかく一刻も早く現状を前に押し進めるために、この件に関して、なにがしかの区切りをつけたかった事と、この様な事実があった事をお客様に知っていただく必要があった事、そして、借りた方には、自分一人のいい加減な行為が、たくさんの方に影響を及ぼしている事への責任を認識してもらうために、「訴訟」を起こすことに決めました。
そこで、いきなり「訴訟」ではあまりに早計なのと、私自身に「訴訟」に関する知識がなく、どのように展開していけばいいのか十分な判断ができない状態だったので、取り急ぎ文書で返却を催促することにし、最初の「督促状」を出す事になります。

その後3月に法的手続きを行う旨の勧告状を、4月に法的手続きに移行する旨の内容証明を送り、訴訟に着手しました。
この間に、訴訟に関するたくさんの本や資料に目を通し、犯罪心理学や心理術などからも知識を得ながら、訴訟に移行することになりました。

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