怠け者の脳を修正する方法

脳はできるだけ考えたくないと書きました。文字で整理すると理解しやすいとも書きました。ここでは安易な意見に同調してしまいがちなナマケモノの脳の修正方法を紹介します。

下の図のようにA4用紙に枠を作り、「聞いたこと」に対して、「そう言っている背景と、本当の背景は何か」を考え、「自分の考え」をまとめてください。ほんの些細なことでもかまいません。こういった習慣づけを繰り返すうちに、自然とこの順序で考えるようになってきます(日記を付けると思って毎日書くとより効果的です)。自然にこの順序で考えられるようになれば、もう必要ありません。

ある人(or TV、ラジオ、新聞)からこんなことを聞いた 背景は何か
(そう言わせた背景と考えられる背景)
私はこう思う

知人のA さんが、知人のB さんをひどい奴だと言っていた。

B さんに「○×」と言ったら、こんな嫌がらせを受けたらしい。
本当に嫌がらせがあったのか?
B さんと話の食い違いはなかったか?
元々の仲は?良かったのか、悪かったのか?
「○×と言った」時の状況は?
B さんの意見は?
周囲の人の話はA さんも言い方が失礼だったというなど

どうやら、嫌がらせと言っても、Bさんが自分の気持ちが収まるまで、距離を置いていただけのようだ。B さんも少し大人気ないが。
A さんに少し配慮があったなら、この様なことが起こらなかったかも知れない。
時間が解決しそうだからこのまま見守るほかないだろう。
こんなことはやっていられないと言う方は、この考え方「そう言っている背景に潜んでいるもの(事実や思想、考え方など)」と「自分が知っている事実と、考え得る背景」を組み合わせて、自分としての判断を下す練習をしてください。

上図はパッと見て理解しやすく、即書き込めるように作ったもので、どうしてもこの図と同じもので練習する必要はありませんが、頭でイメージトレーニングするよりも、書くという出力行為と、目で見るという入力行為を経ることで、脳の外側の「意識」という層に作用して、より分かりやすく理解することができると考えます。

書いておけば、後から読み返すこともできますし、要らなくなれば捨てればいいだけです。脳内のイメージだけでは、その時は流れに沿って考えられても、後は忘れてしまいます。簡単そうですが、実は以外とむずかしいんです。なぜなら面倒くさいから。面倒くさいということは脳が抵抗している証拠です。面倒くさがらずに、まずはやってみて下さい。

とにかく大事なことは知人友人、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌など、あらゆる所から入ってくる情報を鵜呑みにしないことです。あなたは、情報には様々な背景があることを知っているはずです。しかし、知っているということと、それを考えることまたは判断を下すという思考は違います。
起こった事象に対して様々な要素が背景に潜んでいることを理解してください。

予期不安払拭のための感情の整理

次に、予期不安払拭のための感情の整理の仕方を書きました。非常に単純ですが、ここには思い当たること全てを記入します。5分10分ではなく、20分以上時間をかけて書き入れてください。

あなたは誰を訴えたいか? それはなぜか?本当にそう思うか?
(起こった事実と感情を全て書き出す)
訴えた結果何が起こるか?
(予想できる事と感情全て書き出す)
  ・5月20日、彼に50万円貸した。
返すといっていた日が来ても返してくれない。
・もう少し待ってくれと言われて既に3ヶ月たっている。
・連絡を入れても連絡が付きにくくなっている。
・できれば訴訟無しで返してほしい。
・安易に貸してしまった自分も悪い。
・50万円は大金だ。
・早くこの事を解決したい。
・授業料が払えない。
・親には借りたくない。
・忘れてしまいたいが、できない。
・・・・・・など
・訴訟を起こすと、今までの関係が悪化する。嫌われる。
・嫌がらせを受けるかも。怖い。
・せこい人間だと思われる。いやだ。
・逆切れして家に押し掛けられるかも。怖い。
・縁が切れてスッキリする。
・授業料が払える。
・親に知られなくて済む。
・心を切り替えることができるかも。
・わだかまりをなくせる。
・事実を知ることができる。
・・・・・・など
新しいA4用紙かノートを用意して、上図のように枠を作ってください(裏紙、チラシなどを使用しないでください。それを使った時点で、取り組む気持ちがいいかげんなものになります)。
一番左側に「訴えたい人」、次に「それはなぜか、本当にそう思うか」、最後に「訴えた結果何が起こるか」と書き入れてください。「訴えたい人」の項目にはその名前を大きく書き込んで下さい。大きく目立つように書いてください。「それはなぜか・・・」には、全ての起こったことを具体的に、そして、本当にそう思っているか今現在の感情を全て書き込んでください。
最後の「訴えた結果何が起こるか」という項目には、起こりうる状態を想像できる範囲で全て書き込んでください。その感情も自分のインスピレーションに任せて全て書き込んでください。

そして、ここからです。全て書き込んだところで「それはなぜか・・・」のところに書いた、「事実」以外の「感情」の部分で、今一番強く思っていることを○で囲みます。次に2番目、3番目と○で囲み、3番目まで○で囲んだら止めて下さい。それ以外の感情の部分は、棒線で消してください。

次は「結果何が起こるか」で、自分の中の恐れ、不安など、マイナスのイメージから出たと思われる感情を全て消します(残った感情を○で囲む必要はありません)。
これで何が分かるかというと、「本当にそう思うか」の○を付けた3つは、あなたの中の最も強い感情です。その他の感情は、どちらかというと事なかれ主義的な他人事のように、客観的に自分を捉えて見た感情がほとんどだと思います。あまり危機感がない感情ではありませんか?

この最も強い感情を大事にすることです。この3つの感情が行動を起こすきっかけになります。この感情がブレてしまったり、忘れてしまったりすると、訴訟を起こせなくなります。かりに訴訟を起こせても、最後まで(勝つ、負けるにかかわらず)実行する気力を持続できません。
「結果何が起こるか」で、自分の中の恐れ、不安などから出たと思われる感情を全て消したのは、憎しみ、恐れ、不安から起こした行動は、よい結果に結びつかないからです。

特に、憎しみから起こした行動は、何も生み出さないばかりか、周囲の人を巻き込み、自分自身をも破滅させる恐れのある強力な負のパワーを持っています。負のパワーで起こす行動では、誰一人幸せにすることはできません。

また、不安を動機にした行動は、ますます動機を強化するので、より一層不安を増大してしまいます。
そういった心理状態から行動を起こしてはいけません。マイナスの動機から起こした行動は決して良い結果をもたらしません。
行動を起こす時は、未来に対しての喜びや希望など、良いイメージから出発する必要があります。

そして「こうありたい、こうあってほしい」と望む心を信じ、今できることは何なのか考える癖をつける
ことで予期不安が起こりにくいよう心の持ち方に修正を加えていくことができます。

貸したものを返してくれとも言えない人、相手に上手に搾取され続ける人、訴訟すら起こせず日々晴れない気持ちに苛まれている人はぜひこれをやってみてください。
一度心の中を整理し、まだ起こっていないことに対する、マイナスイメージを捨ててください。
(訴訟以外にも適用できます)。

 自己イメージの払拭方法

自己イメージを植えつけられる(植えつける)と、その自己イメージから抜け出すことが大変むずかしくなります。そして、あなたから何かを搾取しようとするずる賢い人に簡単に操作されてしまい、あなたはその人に対して恨みを持つことすら許されなくなってしまいます。

そんな自己イメージをどうすれば確認することができるのでしょうか。
これはとっても簡単です。しかし勇気の要ることです。自分の描いている自分像を、文字にして、目で見る必要があるからです。

下のような図を作ります。
「相手の名前」の所に、あなたによく相談に来る人、頼み事をする人の名前、そんな人がいない場合は、血縁関係のない親しい人の名前を書いてください。
「その人にあなたはどう思われているか」には、相手が自分のことをどう思っているか、どう評価しているかを、考えられるだけ書いてください。
そして、「私はどんな人か」には、本来の自分が持っている「いいところ、悪いところ」を全て書き出してください。誰にも見られないわけですから、飾らず、全てさらけ出すつもりで書いてください。


全て書き出したら、それぞれ共通しているところに○を付け線で結びます。
多少共通しているところも△をつけて結びます。一つの事柄に共通する部分が複数あれば、それも結んでください。
全て書けたでしょうか。

「あなたはどう思われているか」はあなたの心が思い描く、あなた自身の自己イメージです。相手の人に確認を取った訳ではありませんね。あなたが「こう思われているかも」、「こう思われていたらいいな」または、「こう思われていたらどうしよう」という、全てあなたの心が作り出したものです。
「私はどんな人間か」はありのままの自分です。自分のことは自分が一番よく知っているので、いやだなと思うところがあるかも知れませんが、あなたそのものです。

図の「その人にどう思われているか」の下に、「自己イメージ」と書き加えてください。その右「私はどんな人か」には「自分自身」と書き加えてください。
共通する部分を線で結びました。こう思われているかも知れない自己イメージは、自分自身のどの心理から発生しているかを知るためです。一つの自己イメージが複数の心理から発生していることもあります。

○と△に分けたのは、共通している部分と多少共通する部分を分けるためだけのもので、それ以上の意味はありません。少しでも共通する部分を見つけることで、様々な心理から一つの理想像が出来上がっていることが理解できるように分けたのです。

意味があるのはその数です。
自己イメージの○と△の数を数えてください。次に、「どんな人か」で書き出した自分自身の心理の数を数えて、次の数式に当てはめてください。
〔自己イメージの○と△の数〕÷〔自分自身の総数〕×100(カンマ1桁以下は四捨五入)

例の図で見ると、自己イメージの○と△の数は「6個」、自分自身の総数は「18」。数式に当てはめると6÷18=0.3333×100=33.3となり、「自己イメージは自分本来のわずか3割程度で形づくられている」ということになります。

どういうことかというと、名前を書いた相手に対して、約3割の自分の心理が形づくるイメージに、
残りの7割の本当の自分が抑え込まれているということです。自ら作り出した3割の自己イメージが、あなたの持っている本来の思いに蓋をしているということが分かります。
相手にどう思われようと、あなたはあなたであり、他の何者でもありません。人は複数の個性から成り立っている多様な生き物です。自己イメージの呪縛からあなたを解放してください。そして自信を持って1歩踏み出してください。

サブコンテンツ

このページの先頭へ